タイで広がる前例なき「王室批判」の行方

タイで相次いでいる反政府デモで、これまでタブーとされてきた王室を公然と批判する動きが出はじめる異例の事態となっている。参加者は高校生や大学生などの若者が中心で、当初の訴えは軍主導の現政権に対する批判や、議会の早期解散・総選挙などだった。しかし8月に入るとタイ王室に対する直接的な批判が加わったため、反政府デモを取り巻く雰囲気は一変している。

8月14日夕方、最高学府のひとつチュラロンコン大学のスタジアムで予定されていた反政府集会が、大学の命令で中止寸前に追い込まれた。大学側が会場の使用を認めなかったためだ。学生らは大学構内の別の場所でゲリラ的に集会を始め、SNSで情報を得た学生ら500人以上が集まりプラユット政権の退陣や憲法改正、格差の是正を訴えた。

この集会では「パリットを助けよう」というスローガンが何度も叫ばれた。パリットとは、ちょうどこの日にタイ警察に扇動などの容疑で逮捕された反政府運動の学生リーダーの一人、パリット・チワラック氏を指す。パリット氏は翌15日に保釈されたが、活動家逮捕の一報に、デモ参加者の間には緊張が走った。

最近の反政府集会は、デモが始まった7月の雰囲気とは明らかに雰囲気が変わってきている。7月末の段階では、集会の最後にアニメ「とっとこハム太郎」の替え歌を合唱するなど会場の雰囲気は穏やかだった。そしてデモを見つめる市民の目も温かいものだった。【画像】タイ王国の改革を求める「10項目の要求」の声明を読み上げる学生

デモを取り巻く雰囲気が一変

しかしデモを取り巻く雰囲気は8月に入ると一変した。
転機となったのは8月3日、反政府運動のリーダー格で人権派弁護士のアノン・ナムパー氏が批判の矛先を王室に向け公然と改革を訴えたことだ。

タイでは王室は絶対的な権威であり、公然と批判することは許されない対象だ。不敬罪(刑法112条)も存在し、国王や王族を中傷・侮辱したと判断されると最高で15年、最低でも3年の禁固刑が科される可能性がある。

この人権派弁護士ら2人は不敬罪ではなく扇動の容疑で逮捕され、学生らの強い反発を受け、2人は8日に保釈された。しかし王室に対する批判はさらにエスカレートしている。

なかでも8月10日にタイの名門校の一つであるタマサート大学で開催された反政府集会は、タイ社会に大きな衝撃を与えた。およそ4000人の学生らが参加した集会の最後に学生代表の一人がタイ王室の改革を求める「10項目の要求」と名付けられた声明文を読み上げ、その内容が王室への直接的な批判とも受け取れるものだったからだ。この声明には、王室批判に対する不敬罪の撤廃や、王室の権限強化の動きの撤回などが含まれる。

ワチラロンコン国王は2016年に即位して以降、国王の権限を強化してきた。2017年には1兆4000億バーツ(約5兆円弱)とも試算される王室の財産に関する法律が改正され、国王は王室財産を運用できるようになった。学生らの要求はこうした国王の権限強化の撤回を求めるものだ。

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  • nbkf*****

    前の王様は素晴らしい人柄で、王室批判などは考えられなかったけれど、今はちょとね。

    • fwkpa*****

      いまの王様、実は全身タトゥーやん。笑笑

    • wpei*****

      プミポン前国王は上皇陛下と親友だったくらいの超人格者。と言うより聖人君子の人で、ある意味、国王にふさわしい人が国王の職に就いていたという一致した例。2011年の東日本大震災のときには、被災地に3,000万円の寄付をした。日本製品を日常に数多く使用することでも知られ、一時期は王宮内の移動用に日本車であるホンダ・アコードを3代に亘り使用していたほか、キヤノン製の一眼レフカメラを長年愛用していた。また、日本楽器製造はサクソフォーンを献上したことがあったほか、オニツカタイガーを履いてハイキングしている写真がクローズアップされるとオニツカタイガーがタイ国民には人気ブランドと化した。崩御された時は本気で国民が悲しんで凄い光景だった。今の国王はちょっと人気が無い。人気があるシリントーン王女を前面に出せば収まるかもしれない。

  • wxm*****

    プミポン前国王は心底国民から敬愛されていましたが今のワチラロンコン国王はまったく人気なし。お札の肖像が変わったときはゴルフ場のキャディーも新札のチップは嫌がってました。そんな国王を神輿に担ぎたくない軍がどう出るか注目です。人気があるシリントーン王女を担ぎ出す可能性も大です。タイも報道統制は厳しいですが外国メディアまではなかなか制御出来ないので天安門のように蹴散らすことは出来ません。

    • qtvv*****

      日本にも飛び火しそう(点ける気満々の連中はいるし)で嫌な感じだねえ。

  • ixg*****

    そりゃあ国王である事を盾にやりたい放題してりゃ批判も出てくるよ。後継者がいるのに側室制度を復活させたり、このコロナ化の中ドイツとタイを税金で頻繁に往復したり。そもそも国王を名乗りながらロクに自国にいない。批判すれば不敬罪で逮捕だしねえ。

    • rmwiv*****

      タイ王国の今の君主は外国のドイツで二十名の女性と暮らしていて、殆どタイ王国には帰って来ませんから。自らの王国を統治しない君主に対して、臣民が不満を抱くのは当然だと思います。

      • bwqpn*****

        今のなんだっけ?安物のバターみたいな国王じゃ、タイ民も怒るだろうよ、あんな質の悪い男なんかさっさと首にしたれよ。

    • ajqlz*****

      現国王の資質、品格というところに尽きるのでしょうかね。数年前では信じられない話ですね。当時はタイ人自らが不敬罪は当然でタイ人自身が望んでいるものだから外国人は余計なことを言うべきではないというタイ人の意見もよく聞きましたが、時代が変わるのかもしれません。

      • hhw*****

        現代の王室では人徳が不可欠だと思う。先王素晴らしい方で国民から支持されていた。政治が混乱しても王が仲介することで政治家も軍部もお互いが王室を尊重して矛を納めていた。それは"王"だからではなく、"国民に支持されている王"だからだ。正直、いまの放浪息子が国民に支持されているとは思わない。なら政治が混乱した今のようなとき誰が鎮めるのか…混乱は今後も続きそうだ

        • feptj*****

          タイで王室批判?これは地殻変動に匹敵する。革命の予感すら漂う。タイ国民の王室への敬愛は、結局は前君の人格に依るところが大きかった、と理解すべきなのか?それならばそれで素晴らしいことだが、王国の未来にとっては不安の種でしたない。続報を待とう。

          • sns*****

            前国王のプミポン国王は国民からものすごく敬愛されていて、夜の街のおねーさんのペンダントに前国王の写真が貼られていたり、どのタクシーの運転席にも前国王夫妻の写真が飾られているといったぐらい敬愛されていた。前国王が亡くなった1週間後にバンコクに行ったのだが、王宮周辺は喪服の泣き崩れた国民の人・人・人でものすごい状況だった。現在のワチラロンコン(デンジャラスのノッチ)国王は昔から超不人気。国民からは姉のシリントーン王女のほうが国王にふさわしいと熱望されていたが、独身で子供がいないため仕方なく国王に就任したようなもの。前国王の話はうれしそうに教えてくれていたおねーさん達が、現国王の話は名前も口にしたくないと言ってるのが現実。王室批判は遅いぐらいだね。

            • lnh*****

              かといって王室廃止はタイにとって好ましくない。経済を牛耳る華僑、軍事力、王室、民衆(と民衆による政府と官僚)がバランス良く力を持つのがタイ社会にとって好ましいだろう。軍事力と行政を軍閥が掌握する現状は確かに良くない状態。王権は強すぎる。そういう意味ではデモの主張は正しい。政府の民権化、王室は(日本ほどじゃなく)イギリス王室程度に弱体化するのが理想だと思う。

              • srm*****

                昨年タイに行きましたが、タイでは生まれに応じたラッキーナンバーやカラーがあるそうで前王の色や数はいまだに人気で、その死を悼まれているとガイドさんが言ってました。今の国王は?と聞くと、タイでは王様についてあれこれ言えない法律なので…と苦笑いされてました。