「鬼滅の刃」炭治郎の市松模様にファン全集中…マスク注文殺到

 公開中のアニメ映画が歴史的なヒットを記録し、社会現象となっている漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の主人公が着る羽織の柄が若者らの心をつかんでいる。日本伝統の市松模様で、あしらったマスクなどに注文が殺到し、SNSには写真が多数投稿されている。一方、偽グッズが出回り、出版社が模様の商標登録を出願してファンの間で物議を醸す事態に。ブームはますます熱を帯びている。

■SNS投稿

 鬼滅の刃は、大正時代を舞台に、家族を鬼に殺された少年・竈門(かまど)炭治郎(たんじろう)が、鬼にされた妹を人間に戻すために戦う物語で、原作の単行本の累計発行部数(電子版含む)は1億部を突破。劇場版は公開から17日間で興行収入が約158億円に達し、国内の興行収入ランキングの歴代10位となった。

 炭治郎が着ている緑と黒の市松模様の羽織は、ファンに「タンジロー柄」と呼ばれ、ツイッターなどに同じ柄の服や風景などの写真があふれている。

 西陣織の生地問屋「伴戸商店」(京都市上京区)は、4月から緑と黒のマスクを販売したところ、約1万枚売れた。作品を意識したものではなかったが、常務の伴戸淳平さん(30)は「西陣織になじみのなかった人が伝統の技術に興味を持つきっかけを作ってくれた」と影響力に驚く。

 京都市東山区の東福寺にもファンらが集まる。庭園の植え込みやコケが市松模様に配置され、ツイッターには「鬼滅チックなお寺。超クール」との投稿も。明石碧洲(へきしゅう)広報主事(43)は「こんなところにまでファンが訪れるとは」と話す。

■東京五輪でも

 市松模様は、江戸時代中期に歌舞伎役者の佐野川市松が舞台でこの柄の袴(はかま)を着たのを機に広まり、模様が終わりなく続くことから子孫繁栄につながるとされる。

 東京五輪・パラリンピックのエンブレムやボランティアの制服にも採用された。主人公以外のキャラクターの着物に使われる「麻の葉模様」や「鱗(うろこ)模様」などの和柄にも人気が集まっている。

■偽グッズ増で商標出願

 一方、これらの柄を使った偽グッズも増えている。ネット上では、キャラクターの衣装のほか、「鬼滅の刃風」や「鬼退治」などと、作品を連想させる文言やイラストを添えた小物などが多数販売されている。

 原作の出版元の集英社(東京)によると、多くが海外からの輸入品で、税関からの問い合わせで鑑定した件数は、昨年まで他の作品を合わせて年20件程度だったが、今年に入り鬼滅の刃関連だけで100件以上に上るという。模倣品は増える一方で、同社は6月、炭治郎を含め主要キャラクター6人が着ている羽織の柄の商標登録を出願した。

 伝統的な和柄について商標登録を出願することは異例で、ネット上で「横暴だ」と反発する声も上がった。

 同社は「悪質な模倣品に歯止めをかけるためで、ファンが個人的に楽しむことを規制するつもりはない」と説明するが、模倣品かどうかの線引きは難しい。

 集英社は「個別のどの商品が模倣に当たるかどうかは言えない」とする。

 知的財産法に詳しい東京理科大大学院の生越(おごせ)由美教授は「柄は作品登場前から広く認知されており、商標登録が認められる可能性は低く、個人で衣装を手作りする分には問題ない」と指摘。その上で、「『鬼滅の刃』の名称自体は商標登録されており、名称を使ったり、公式グッズと誤認させたりする方法で広く販売すると、商標法や著作権法などに触れる可能性がある」と指摘する。(大川哲拓)【写真】よみがえる18世紀の響き

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  • osvl*****

    映画館に行くと、炭治郎カラーの市松模様のマスクをしている子供達をいつも見かける。それを欲しがる子供達のためにも転売はホント止めてほしい

    • nop*****

      羽織柄の商標登録ってできんのかな?日本の伝統的な柄だよね…そもそも作家さんも大正時代の背景に合わせて伝統的な柄をキャラクターの衣装に持ってきたと思うんだけど…その辺どうなんだろ…ドットやストライプも今後流行りの漫画の主人公が着てたら商標登録だなんだと騒ぎになるのだろうか…

      • bdc*****

        普通の和柄。中高年が身に着けていても全然違和感がないので、マスクとかでどんどん使っていくべきでは。むしろ、これを機会に、若い方々が和柄に関心を持ってくださるとうれしいです。

        • mfyle*****

          仰る通りだと思います。麻の葉模様がこんなに女子に受けるとは。親としては、着物的には地味な柄ですが…今からなら娘も着てくれるのか?とか、市松模様のマスクは緑黒だと流行りが終わったら痛々しいかもしれないから、淡い感じか無彩色に寄せたら今後も使ってくれるかなとか色々考えてしまいます。

      • akuvf*****

        出版社が商標登録したのは中国企業対策もあると思う。市松とか麻の葉とか昔からある柄だけど、鬼滅ブームが終わった後にわざわざ使用料払ってまで着物や和風雑貨作るかな?と思う。そして結果的にこの柄が日本文化から消えていくと残念だと思う。個人で楽しむ分にはオッケーなんだから、ねずこ柄のマスクを作ってお世話になってる近所のおばあちゃんに一つお渡ししました。ねずこちゃんだねぇって笑って受け取ってくれて人気の凄さを感じました。

        • myfnn*****

          市松模様も麻の葉柄も昔からあるし、4〜5月頃?の手作りマスク材料が出回った頃から鬼滅カラーの生地は普通に手芸店で手に入る。それを使って作っている人は沢山いるし、今更な感じ。止めるならその頃に生地製造業社に中止をかけないとね。手づくりが流行ってフリマアプリや手作りの作品販売アプリで何ヶ月も前から出回っているのに、反応遅すぎる。営利販売や、正規品の転売とかはどうかと思うけど、手芸店では最近は鬼滅の刃のワッペンも売っているし、生地は善逸、義勇、しのぶ、柄は夏には出回っていたしね。作者だってこうなると思ってなくて古典柄を使ったんだろうし、複雑だね。公式とそうじゃない物、あとは、購入者の心次第日本の昔からある柄をヒットしたから商標登録はどうなの??って思う。和柄好きには迷惑な話でしかない。やりたいなら先に海外の模倣大国でやるべきでは?

          • qax*****

            さすがに模様に商標登録は無いんじゃないかな。「鬼滅の刃」風とかの文言だけにとどめるべきかと。そういえば炭治郎カラーのタータンチェックのお気に入りのシャツが着れないって嘆いている人がいる記事があったな。傍目には鬼滅の刃意識してるやろって思われても仕方ないものね。

            • owuui*****

              中国に、サラッと持っていかれそうだ。

            • tuw*****

              模様を登録されたらデザイン自体出来なくなるから、無理だろうと思うけどね。うちにも鬼滅柄のハンカチがあるから、持ってるとすぐ「炭治郎だー」と言われる。今の時期は言われても仕方がないかな。

          • cln*****

            コロナの前に鬼滅が流行りだした時に手芸屋さんに行ったらその時はコスプレイヤーさん用に緑の市松模様が紹介されていて、店員さんも手作りで羽織を作って着ていた。今はネットでも品切れみたいですね。特にマスク需要が増えてからはマスクの分だけ短い量を買う人も多そう。

            • arl*****

              炭治郎の市松模様は,濃い緑と黒を使ったのが和を醸し出していていいなぁと思いました。(少年ジャンプの主人公って,なんとなくイメージカラーが赤なので)禰豆子の麻の葉模様もいいですね。ちなみに麻には魔除けや邪気を払う力があると言われています。

              • unbv*****

                今日もニュースで子どもが市松模様のマスクをつけてた。このご時世だし子どもがつけたくなるようなマスクって素晴らしいよね

                • dsus*****

                  手芸屋さんでも市松模様と麻の葉模様の生地、鬼滅の刃のキャラが描かれた生地は争奪戦。カットで並んでいる人に「カットが終わったら声を掛けてもらえますか?」と頼んでいる人をよく見かける。

                  読売新聞オンライン

                  Posted by jinchangz